
近年、アクセス環境が改善された上に低コストで行けるようになった鹿児島の旅行地としての人気が高まっています。2018年に鹿児島出身の西郷隆盛を主人公とするNHK大河ドラマが放映された事により、その人気はさらに上昇中です。そんな鹿児島には一体どんな有名観光スポットがあるのでしょうか?そして、どんなアクセス方法があるのでしょうか?
鹿児島にはどんな人気スポットがあるか?
九州の南端に位置する鹿児島県は、新幹線でアクセスできない事や飛行機での旅費が高い事などにより、長く観光地としてあまりスポットを浴びて来ませんでした。しかし、2010年代に入って新幹線が鹿児島市まで開通した事、そしてLCCの登場で従来より大幅に安く鹿児島に行けるようになった事で大きな注目を集めています。
具体的な注目の理由を挙げると、まず福岡の博多駅から新幹線に乗ると約1時間半で着く鹿児島中央駅周辺に多数の人気スポットがあります。特に2018年のNHK大河ドラマの主人公である西郷隆盛関連スポットが多く、駅の約1km北東に位置する西郷隆盛像は古くからこの街最大の記念写真撮影スポットです。
また、西郷家屋敷跡・西郷家の墓・西郷隆盛誕生地といった場所も、歴史好きの人々の間では高い人気があります。
さらに鹿児島市内ではNHK大河ドラマ「西郷どん」のロケも敢行されたため、各ロケ地は早くも定番人気スポットになってきているような状況です。続いて、鹿児島市の東部には桜島という半島があり、市街地とはつながっていないため遠い場所のように感じられます。
しかし、実は鹿児島中央駅の約3km北東にある港よりクルーズ船に乗って15分でアクセスする事が可能で、半島内には多数の観光・行楽地があります。山に登ってみると中腹には展望台もあり、そこからの眺めは最高です。
県の南部でいうとプロスポーツチームの冬季キャンプがよく開催される温暖な気候の指宿市の人気が高い事で知られます。こちらは温泉地で有名な街で、九州有数のブランド力を誇る指宿温泉は冬を中心に年間を通じて観光客で賑わう人気スポットです。
また、市の中央部に位置する池田湖はかつて恐竜(通称=イッシー)が出現するという噂が出た場所で、社会現象にもなったため極めて高い知名度を誇ります。ブームが去った後も、恐竜好き・オカルト好きの人達の間で定番の人気スポットとなっています。
空港のある霧島市は平地があまりない丘陵・山岳地帯中心の街で市内の各地域に自然に関連した名所が存在し、自然と触れ合いたい人には絶好のエリアです。
飛行機ならすぐ行けてLCCを利用すれば格安
全国各地から鹿児島に旅行に行く場合、最も所要時間が短くて済むのは飛行機です。例えば東京の羽田空港から最短2時間弱で着くほか、関西国際空港からは1時間15分ほどで到着します。さらにLCCの登場により、時期によっては羽田空港から片道1万円以内・関西国際空港から片道5000円以内で鹿児島空港に向かう事もできるような状態です。
そのため、宿泊コスト・滞在中の飲食コストもあまりかけたくない場合は、現地に宿泊をせず日帰りするとかなり格安な鹿児島旅行が実現します。
具体的には大阪からアクセスする場合、曜日・時期によってはLCCを利用して片道約4000円・往復約8000円しか飛行機代がかかりません。現地での外食は昼だけで済ませ、あとは空港付近の自然スポットを歩いて廻るような形であれば1万円以内での鹿児島旅行を実現させる事が出来ます。
飛行機嫌いの人でも新幹線を利用して行けるようになった

長く続けられてきた大規模な工事が完了し、2011年にようやく九州新幹線の新八代駅から鹿児島中央駅までの区間の営業がスタートしました。それによって博多駅から約1時間20分でアクセスできるようになったほか、新大阪駅からでも直通新幹線にて4時間で到着する場所となっています。
さらに1度の乗り換えが必要ながら東海・関東地方からも一気に行きやすい場所になった事で、東日本から新幹線で鹿児島に旅行へ行く人も増加中です。飛行機嫌いである事が原因で、これまで鹿児島旅行に行くのをためらっていたようなかたは、九州新幹線の開通を機に新幹線で鹿児島に行ってみるのもおすすめです。
ちなみに鹿児島空港は鹿児島市の市街地から30km離れた場所にありますが、鹿児島中央駅は市街地内にあるのが特長です。そのため、新幹線を利用すると鹿児島県内の有名観光・行楽地が集中する鹿児島市に幅広いエリアから日帰り・または1泊で旅行に行く事ができます。
鹿児島市は桜島も含めて相当観光・行楽地が多いため、基本的には1泊2以上の旅がおすすめです。しかし、大阪より西に住んでいる場合は日帰りプランもおすすめで、博多駅から始発の新幹線に乗ると朝8時頃には鹿児島中央駅に到着します。
帰りの新幹線に関しては夜10時過ぎまで博多に帰れる新幹線が出ているため最大約14時間滞在でき、桜島を満喫してもその日のうちに帰宅する事が可能です。新大阪駅からは始発に乗ると午前10時前には鹿児島中央駅に到着し、新大阪行きの最終便も19時51分まで出ています。
この場合だと最大滞在時間は約10時間になりますが、桜島から鹿児島港に向かう船は夜まで出航しているため、短時間であれば桜島に滞在する事もできます。
博多から高速バスで日帰り
博多駅から鹿児島駅までは所要時間的には最短1時間半ですが、新幹線の運賃は片道約1万3000円もの料金がかかります。
一方、人気上昇中の高速バス「桜島号」に乗ると、博多駅から鹿児島湾まで約4時間かかりますが、運賃は片道約3500円です。「参照 … 鹿児島ホテル」
桜島に向かう船が出る港まで直通のため、バスを降りてすぐにクルーズ船に乗る事ができ、早朝出発の桜島号に乗車するとAM11時頃には桜島に到着します。そして夕方に港に帰ってくると、今度は博多まで戻る桜島号が夜も出ており、20時頃出発の号に乗ると24時台に博多まで戻って来られます。
夜行バスに一泊する
その他、夜行バスで一泊して翌朝に博多に帰ってくる形もとれます。どういう事かというと、桜島から早めに市街地に戻ってきて夜遅くまで鹿児島観光を楽しんで23時過ぎに鹿児島中央駅そばのバス停から桜島号に乗車します。
夜行バスに関しては昼便より所要時間が長くて翌朝の6時頃に博多駅に到着する形になりますが、桜島号は3列独立シートのため睡眠がとりやすいと評判です。